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日本歯科医学振興機構主催の臨床歯科麻酔認定歯科衛生士認定講習・認定試験を受講しました。

こんにちは!イオンモール柏向かいにございます、ウィズ歯科クリニック歯科衛生士の金杉、福田でございます。
先日、日本歯科医学振興機構主催の 臨床歯科麻酔認定歯科衛生士 認定講習・認定試験 を受講してきました。
日々の診療の中で行うSRP(スケーリング・ルートプレーニング)などの歯周病治療では、患者様の痛みを軽減するために麻酔を行うことがあります。ただし、麻酔を適切に行うには十分な知識と確かな技術が不可欠です。
今回のセミナーでは、麻酔に関する 法的知識・基礎知識・安全管理・急変時対応・手技やテクニック・実技実習 など幅広い内容を学ぶことができました。その学びを、ここで少し共有したいと思います。
はじめに
今回のセミナーは東京・品川シーズンテラスで開催されました。
日本歯科医学振興機構代表理事の坂元彦太郎先生は、「歯科衛生士の可能性をもっと広げたい」という思いで活動を続けているとお話しされました。そのためには、まず法律を正しく理解し、知識を深め、技術を習得したうえで実践することが大切だと学びました。
セミナーでは、歯科衛生士による麻酔の法的要件や、歯科衛生士の歴史についても学びました。歯科衛生士が麻酔を行えるのは、歯科医師法や歯科衛生士法、厚生労働省の通達により、一定の条件を満たした場合に限られます。具体的には、歯科衛生士自身が十分な知識と技術を習得していること、そして歯科医師が適切と判断し、指示のもとで診療補助として行う場合にのみ認められています。
今回のセミナーを通じて、単に手技を学ぶだけでなく、医療従事者としての責任の重さを改めて実感することができました。
局所麻酔の基礎知識について
次に、局所麻酔の基礎知識として歯科で使用される主な麻酔薬について学びました。
代表的なのは リドカイン で、効果が安定しており、麻酔作用が強く持続時間も比較的長いのが特徴です。また、妊娠中にどうしても麻酔が必要な際にも、安全に使用できる薬として知られています。
さらに、血管収縮剤である アドレナリン の役割についても確認しました。アドレナリンは、麻酔効果を高めて持続時間を延長するだけでなく、麻酔薬中毒の予防や出血量の減少にもつながり、術野を見やすくする効果があります。
一方で、心疾患や高血圧など循環器系の病気を持つ患者さんには慎重な使用が必要であることも学びました。そのため、患者さんごとに適切な投与量を判断し、場合によっては プロピトカイン や メピバカイン など他の製剤を使い分けることの重要性が強調されました。
緊急時の対応について
麻酔を行う上で欠かせないのが、リスク管理と急変時の対応です。歯科医院で起こりやすい偶発症には、以下のようなものがあります。
・血管迷走神経反射:痛みやストレスによる急激な血圧低下や意識消失
・アナフィラキシーショック:薬剤に対する重度のアレルギー反応
・局所麻酔中毒:過量投与による中枢神経や心血管系への影響
これらの症状をいち早く発見し、迅速に対応することの大切さを改めて学びました。
実習では、エピペンの使用方法、心肺蘇生法(CPR)、AEDの使い方に加え、窒息時の対処法として ハイムリック法 を体験しました。ハイムリック法は基本的に立位で行うものですが、力の弱い人では実際に異物を排出させるのが難しく、マネキンを使った練習でもうまくいかない場面がありました。
しかし歯科医院ではユニットに横になっている患者さんに対応することも多いため、臥位での窒息解除法も学びました。原理を理解して腹部を圧迫すると、立位よりもスムーズに異物を排出できるケースが多く、非常に実践的な学びとなりました。
実技演習について

実技練習では、患者さんの ポジショニング や 注射針の挿入方法 について学びました。適切な姿勢を取ることで、より安全で効果的に麻酔を行えることを実感しました。
また、注射時には以下の工夫が大切であることも学びました。
・針の向き・角度・深さを適切に調整する
・薬液をゆっくりと注入する
・痛みを感じにくい部位から刺入する
これらを意識することで、患者さんの痛みを最小限に抑えられることを改めて理解しました。
まとめ
セミナーの最後には、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の筆記試験が行われ、久しぶりの試験にとても緊張しました。
ただし、今回受講したからといって、すぐに臨床で麻酔を行えるわけではありません。今後は歯科医師のもとで技術を確認していただき、適切と判断された場合にのみ、指示を受けて実施が許可されます。そのためには、日々の練習やさらなる知識の習得が欠かせないと強く感じました。
今回のセミナーを通じて、歯科衛生士としての可能性を改めて実感しました。これからも知識を深め、スキルを磨き続けることで、患者さんが 安心して安全に診療を受けられる環境 を整えていけるよう努力していきたいと思います。
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