こんにちは！イオンモール柏向かいにございますウィズ歯科クリニックの小児歯科医の根本です。

お子さまの歯並びや噛み合わせ、気になりませんか？成長期にあるお子さまにとって、歯や顎の発育は大切な時期です。マウスピース型矯正装置「プレオルソ」は、取り外し可能な装置で、歯並びや噛み合わせを無理なくサポートできる治療法として注目されています。口呼吸や指しゃぶりといった習癖の改善も期待でき、日中の生活に影響が少ない点が大きな魅力です。この記事では、プレオルソの特徴や治療効果、適応年齢、費用まで詳しく解説しています。お子さまのための矯正方法をお考えの際に、ぜひご参考いただければ幸いです。

プレオルソで改善できるお悩みと治療の特徴

プレオルソは、成長期のお子さまの歯並びや顎の発育を促すためのマウスピース型の矯正治療です。成人向けのマウスピース矯正とは異なり、プレオルソは将来的な歯並び悪化の予防や、口呼吸、指しゃぶりといった悪習癖の改善を主な目的としています。プレオルソは取り外しが可能で、基本的には就寝時の装着となり、幼稚園や学校生活へ支障が少なく親御さんにとっても魅力な治療法です。また、反対咬合や出っ歯、開咬といった不正咬合を成長期の自然な力を活かして改善することができます。また、痛みが少ないためお子さまも抵抗なく取り組めるケースが多いです。通院頻度が月に1回程度で済むので、忙しい家庭にも取り入れやすいとされています。プレオルソは他の矯正方法に比べ、お子さまの負担が少なく、柔軟に取り入れやすい治療法として注目されています。

プレオルソの適応年齢と治療開始のタイミング

プレオルソは、適応年齢は5歳から10歳頃までとされ、特に6～8歳の混合歯列期に治療を始めることで、二期治療と呼ばれる本格的な矯正治療を避けられる可能性もあります。まずは歯科医師と相談し、お子さまにとって最適な開始時期を見極めることが大切です。

目安期間と他の矯正法との違い

プレオルソの治療効果は、お子さまの成長や症状により異なりますが、一般的には数か月から1年ほどで改善が実感できるケースが多いです。成長期に適用することで、効果が現れやすく平均的には1年半ほどの期間で効果が期待されます。しかし、マウスピースの装着が不十分な場合は2年以上かかることもあります。

プレオルソが反対咬合の改善に効果的な理由

プレオルソは、特に反対咬合の改善に効果的な治療法です。反対咬合とは下顎が前に出る状態で、成長期の早い段階で使用することで、治療効果が高まります。プレオルソは、下顎を適切な位置に誘導し、反対咬合の根本的な改善を目指します。顎の成長に合わせて少しずつ調整することで、歯並び全体のバランスも整えやすく、長期的な噛み合わせの安定にもつながります。

プレオルソのメリット

プレオルソの最大のメリットは、お子さまへの負担が少ないことです。就寝時と日中1時間の装着で効果が期待でき、学校や遊びの時間にも影響を与えにくいのが特徴です。また、プレオルソは口呼吸や指しゃぶり、舌突出癖といった悪習癖を自然に改善するためのサポートも行います。さらに、顎や筋肉の正常な成長を促すことで、治療後の後戻りが少なく、永久歯が整いやすい環境を作ります。

デメリットと注意点

一方で、プレオルソのデメリットも理解しておく必要があります。自由に着脱できる利点がある反面、お子さまが装着を嫌がると治療効果が得られない場合があります。もし装着時に痛みを伴う場合は、歯科医師に相談して調整を行うことで負担を軽減できますが、継続できるようサポートすることが重要です。
また、プレオルソは顎全体の成長を促す装置のため、一本一本の細かい歯並びの矯正には向きません。複雑な歯並びの矯正は2期治療が必要となり、重症例では他の矯正方法を検討する必要があります。事前に歯科医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。

費用の目安と保険適用の有無

プレオルソ治療は、一般的には5～10万円程度とされていますが、クリニックによって異なる場合があります。保険適用は基本的に難しいため、自費治療となります。歯科医院によっては分割払いが可能な場合もあり、費用面での負担を軽減することができます。最初のカウンセリングで費用の詳細や支払い方法を確認し、無理のない計画で進められるようにしましょう。

 通院頻度と親子に負担の少ない治療内容

プレオルソ治療では、通常月に1回程度の通院が推奨されています。治療内容は主に経過確認と装置の調整で、1回あたりの通院時間も短いため、保護者の方にも通いやすいスケジュールとなっています。また、就寝中の装着が中心となるため、学校や日常生活に支障をきたしにくいのが大きなメリットです。

いかがでしたでしょうか。プレオルソは、成長期のお子さまにとって負担が少なく、歯並びや噛み合わせを自然に整えるための矯正治療法です。反対咬合や指しゃぶりなどの歯と顎の発育を妨げる悪習癖の改善も期待でき、取り外しが可能なため、日常生活への影響も少なく続けやすい点が特徴です。また、適切な年齢での開始によって、より短期間で効果が実感できるのも魅力です。本記事がお子さまの歯とお口の健康を守るための選択肢として、参考になれば幸いです。