審美領域における歯槽骨や歯肉の再生を目指したインプラント治療に関するセミナーに参加してきました!
こんにちは!千葉県柏市イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニックの国際口腔インプラント学会認定医の小川です!
今回はアルタデント社主催のインプラントセミナーに参加しましたので報告させていただきます。4~7月までの全4回に渡り開催されたセミナーで1・2回目の内容については先日、当院のブログに掲載した内容になります。
「インプラントメーカー「カムログ社」主催のセミナーに行って参りました」
今回の3・4回目では臼歯部における骨増生法(GBR法)の極意と、特に前歯部審美領域における歯肉の扱い方やキレイに仕上げるコツを主にご教授いただきました。
臼歯部におけるGBR法については、主に切開線の位置や剥離した歯肉の扱い方、骨補填材やメンブレン(遮断膜)の選択について、論文から裏付けされたエビデンスを交えて、骨が増生していくメカニズムや最も成功率が高い方法について午前中は座学にてご教授いただき、その後は模型を使った実習にて座学で教えていただいた内容を実践し、講師の方々に実際にご指導いただきました。
GBR法については手術を執刀した経験が何度もありましたが、まだまだ改善点があることを思い知らされました。
前歯部審美領域における歯肉の扱い方については、より歯肉をキレイな治癒に導くインプラントの位置設定や仮歯の調整の仕方、歯肉の厚みが足りない時に選択される治療法であるCTG法(結合組織移植術)などについて講師の先生の症例画像や、手術動画を閲覧しながらご教授いただきました。
審美領域において最も大切なことは被せ物と歯肉の調和、また真顔や笑顔、口を大きく開けた際にも調和するように仕上げることです。
その中でも、歯と歯の間、そして歯肉の間にできる三画状の隙間、ブラックトライアングルは審美面に大きく影響します。歯を喪失すると、それまで歯を支えていた歯槽骨が喪失するのと共に、歯と歯の間にある三角状の歯肉である歯間乳頭が喪失します。この歯間乳頭が喪失することでブラックトライアングルが出来てしまいます。
あくまでインプラントの埋入を目的にするのであれば、喪失した歯槽骨をGBR法にて回復すれば目的は達成されますが、特に審美領域に対してインプラント治療を行う場合の治療目標は欠損した歯を補うだけでなく、理想的な長さや幅の被せ物の形態にすることや、歯肉や顔と調和にあると考えられます。
インプラントの治療は外科的にも精神的にも費用的にも負担がかかる治療である故に「せっかくならキレイに仕上げて欲しい」と患者様は考えておられると思いますし、我々もそんな患者様の期待に少しでも応えたいと考えております。
審美治療も絡めたインプラント治療については、GBR法と比べてもより高度な知識や技術が求められます。また、審美性はあくまで患者様側の主観によって決まるため、患者様が術後の仕上がりのイメージをしやすいようなコンサルをすることが必須です。
今回はそんな審美治療におけるコンサルに必要な診査診断や治療方法の選択、術式における勘所や術後の管理の仕方などについてご教授いただきました。午後は実習にて実際に審美領域におけるインプラント埋入の模型実習と歯肉の扱い方やCTG法についてご指導いただきました。
これにて、全4回のセミナーを終え、修了証をいただきました。
今回のセミナーを通じて、特に審美領域におけるインプラント治療の考え方や治療法についてみっちりご教授いただき、審美領域に対する治療の考え方がより深まりました。この経験を少しでも患者様に還元できるよう講義資料の復習を行いたいと思います。
今後も当院では外部セミナーにも積極的に参加して日々知識と技術の研鑽に励みたいと思います。
千葉県柏市のウィズ歯科クリニックでは国際口腔インプラント学会(ISOI)認定医が三名在籍し、セカンドオピニオンや無料相談も受け付けおります。ご連絡をお待ちしております。
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