柏市の歯医者|ウィズ歯科クリニック 医療法人社団 オハナ会

前歯部ダイレクトボンディングセミナー

こんにちは、ウィズ歯科クリニックの佐藤です。

 

先日、院長先生と手島先生と三人で都内にて開催された「ダイレクトボンディングセミナー~天然歯再現法を実習でマスターする・前歯コース~」に参加してきました。

 

このセミナーは埼玉県入間市で開業されており、ダイレクトボンディングの第一人者である青島徹児先生のハンズオンセミナーですぐに予約で一杯になってしまうセミナーでした。

 

しかし、今回、メーカーの方の御好意で順番待ちに入れてもらい、受講することができました。

 

 

今回、使用したダイレクトボンディングは自費用のコンポジットレジン・GCのエッセンシアという材料で、ヨーロッパで先行発売されていて、日本では昨年7月に発売され、当院では8月から導入しています。

 

今回は前歯が破折したという症例を想定し、エッセンシアのコントロールの習熟とラバーダム等を使用することによりダイレクトボンディングシステムの接着性の向上、歯の形態や色調について学んできました。

 

エッセンシアは既存の色調コンセプトとは違い、天然歯のエナメル質及び象牙質それぞれの加齢による色調変化を再現する、新しい色調コンセプトからなるエナメル色とデンチン色を積層充填するデュオレイヤリングシステムをもちいて、明度と彩度をコントロールし、より審美的な修復処置を可能にしています。

 

これらを用いた当院のダイレクトボンディングシステムでは虫歯治療はもちろんのこと、正中離開・矮小歯・ダイレクトべニア・歯の破折・金属の詰め物の再修復などが適応となります。

 

特に正中離開や金属の詰め物の再修復は症例も多く、大変需要があると思います。

 

正中離開の治療は歯を削って被せ物を作る治療とは違い、歯を削ることなくダイレクトボンディングシステムにより歯に接着させ治療することが可能です。

 

臼歯部の大きなコンタクトカリエス・金属の詰め物の再修復は、今までのコンポジットレジンでは予後が悪く、再治療になりやすかったので、メタルインレーやセラミックインレーが第一選択となり、コンポジットレジンが用いられることが少なかったのですが、当院にあるコンタクトの精密な充填が出来るV4リングシステムを併用することにより可能なケースが増えました。

 

虫歯を取り切った後の窩洞の形態や大きさによってベストとなる治療法は異なってきますが、最小限の侵襲という特徴を生かしたコンポジットレジンの適応症は確実に広がってきています。

 

そのためこのダイレクトボンディングは、出来るだけ健全な歯質は残したいと考える患者さんには良い選択肢の1つとして提供できるはずです。

 

ご質問等がございましたらお気軽にご相談ください。

 

これからもより良い診療を提供できるように日々精進していきたいと思います。

 

 

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